障がい者施設看護のこと

高齢者介護施設よりも数が少なく、必然とそこで働く看護師も少ないので

未知の世界って人もいるかもしれません。

私は現在は障がい者支援施設で看護師として働いています。

障がい者支援施設看護師のブログって探したんですけど

あまり無かったので

自分で言うのもなんですが

結構貴重かと思います(笑)

ぜひ生の看護師実体験を知っていただけたらと思います。

「障がい者支援施設で働きたい」と思っている人がいたら

参考にしてくださいね。

この記事を読むと

・障がい者支援施設の実際がわかる。

・そこで働く看護師の役割が具体的にわかる。

障がい者支援施設とは

そもそも、障がい者支援施設とは何かわかりますか?

正直に言うと、私はよく知りませんでした

「障害」と一般的に呼ばれるものの中には、

「知的障害」や「精神障害」、「身体障害」など様々な種類が存在しますよね。

障害を持っていなくとも、事故や病気などで突如障害を持ってしまう方も少なくありません。

障害者支援施設は、そういった障害者の方のうち、常時介護(入浴や食事などの自活生活が出来ない方への介護)を要する人で18歳以上の方を対象とした入居型の施設です。

障害はその種類や度合いによって細かく分類されます。

そのため、障害者支援施設では、それらニーズを適切に満たすために、大きく分けて4つの施設が提供されています。

障害者支援施設の種類

  • 障害者更生施設
  • 障害者授産施設
  • 生活施設
  • 地域利用施設

私が働く施設は、生活施設です。

生まれつき知的障害があり、介助が必要。でも家族も高齢化してサポートできない等で入所された方。

ダウン症、脳性麻痺などの方もいます。

双極性障害や統合失調症等の精神障害があり、自宅での生活が厳しい、家族のサポートが難しい等で入所された方。

事故により脊椎損傷で寝たきりになり入所された方。

様々な理由で障害があり、自宅での生活ができない方が入所しています。

そういった方々を「障害」と一括りでまとめてしまう部分があるので

入所者がお互いを理解し合えない難しい部分が存在していることがあります。

高齢者施設では、高齢者の方しかいませんが

障がい者施設では18歳~高齢者の方まで。

知的に障害がある人もいれば、知的に障害がなく身体の障害の人もいる。

そういう意味で、障がい者支援施設は独特の雰囲気があるかもしれません。

身体に障害があるだけで認知機能は正常の方もいますので

普通にスマホやPCを使いこなしている人もいます。

ですので、対象に合わせて支援も様々です。

それと、特養のようないわゆる「看取り」は障がい者施設ではやっていません。

経口摂取が難しくなり、老衰のような形であっても

協力病院など医療施設へ転院する形になります。

看護師の役割

障がい者施設での看護師の役割は

入所されている方々の健康面のサポートが主です。

定期薬の管理、1日ごとの配薬トレーのセット

施設で実施する健康診断、インフルエンザ予防接種の段取り

受診の予定の把握、受診の付き添い

排便コントロール、浣腸、軟膏処置、褥瘡処置等

経管栄養の実施

体調不良者の観察、対応

などになります。

障がい者施設に見学に行った際に

「私、特養の経験はありますが、障がい者施設はなくて、障がい者の方と関わることも

今まで少なかったので不安です」と話したら

看護師の上司の方が

「看護の原点、基本は一緒よ~。大丈夫よ~。」と明るく話してくださいました。

確かにそうですよね。

対象のことを理解して、対象の心に寄り添うこと。

看護師としてアセスメントし、その対象に必要な看護をしていく。

医療処置が少ない環境ですが

医療処置をすることだけが看護じゃないですよね。

そういう看護の原点、基本みたいなところを大切にしていきたいと思っています。

医療行為をガンガンしたい人は

こういう施設看護師には向かないと思います。

長期的な目線で対象の生活を支えるためには何が必要か

じっくり関わっていくことになります。

働き方としては

病院に比べて圧倒的に体が楽ですね。

日勤のみ、残業もほぼありません。

ちなみに私の施設ではオンコールもないです。

私はこの働き方に満足しています。

まとめ

障がい者支援施設とは、障害を持ち常時介護(入浴や食事などの自活生活が出来ない方への介護)を要する人で18歳以上の方を対象とした入居型の施設

看護師の役割は入所されている方の健康面のサポートが主。

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